原発をブンブン バズる!

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こんにちは、風呂めぐみです。ご縁のある皆さま、いつもありがとうございます。高松でソーシャルビジネスのプラットホーム、コワーキングスペース・ガイニーを運営させていただいています。コワーキングスペースという提供させていただいている設備の特徴から、起業時の初期投資費用をおさえられるため、何かをはじめたい方の利用も多く、相談にのることがあります。セルフブランディングのお手伝いをさせていただいています。

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こんにちは、更新サボり中のmenmiです。二回飛ばしてしまいました。ゴメンナサイ・・・。アレを書こうか、これを書こうか、考えている間に時は流れてゆき、コレは絶対に書きたいし、書かなきゃいけないものにぶち当たり今日です。はい。言い訳たくさんしましたすみません。

さて、今日書こうと思った事は、最近とても熱いマダムとお知り合いになりまして、(おばちゃんと書くと怒られそうな勢いなので、マダムさんということにしておきます^^)こちらの、マダムとお知り合いになってから、ビンビン・バンバンと私の心の中はかきみだされまくりです。主催している『クーリエ・ジャポン朝食会』にご出席いただきまして、マダムがおかけになっていらっしゃる席から、とても熱い熱気がいつもこちらに吹いてきて、普段ひとより熱いだろうと思っていた私も、タジタジなわけです。私も人生の折り返し地点にきているおばちゃん・・・いえ、マダムなので、ここでは、さらに最上級という敬意をこめて、スーパーマダムとよばさせていただきましょう。

スーパーマダムは、高松で「自由席」という喫茶店を営んでいらっしゃいました。そこは、色々と人が集い、色々な情報が集まってきていらっしゃったようです、映画を製作されていらっしゃる方々等も出入りされるようになったそうです。今は残念なことにお店は営んでいらっしゃらないのですが、スーパーマダムは「映画の楽校」に所属されて、香川県で上映される映画の自主上映会を主催されていらっしゃいます。情報発信の場は喫茶店から、blogへと転向されていらっしゃいますが、blogでは、いつどのようなテーマの映画を自主上映されていらっしゃるかが拝見できます。

そしてスーパーマダムが、どうして国際情報誌のクーリエ・ジャポン朝食会に、足を運んでくれたのかが、昨夜上映された「ミツバチの羽音と地球の回転」を観てわかりました。私は今まで自分が観てきた映画が、いかに招待された映画だったのかと言うことに、気づかされました。「ミツバチの羽音と地球の回転」の映画の広告を拝見するかぎり、どのようなストーリー仕立てなのだろうという、いつもの招待される感覚で、映画館にむかいました。しかし、そこはドキュメントという私がイメージしていた世界とはまったく違っていた世界が待っていました。

映画がはじまる前に、鎌仲ひとみ監督のお話をうかがいました。なぜこの映画ができたのか?監督は大学を卒業された後、フリーの映像作家をされていらっしゃったそうです。NHKドキュメントで医療をテーマに、ドキュメントを作成されるお仕事をしていたのですが、98年に仕事でイラクを訪れることとなり、そこで次々と亡くなっていく子供達を目のあたりにします。彼らは91年にはじまった湾岸戦争で使用された劣化ウラン弾で被爆し、その後も経済制裁をうけているイラクには、じゅぶんな医療が整わずに亡くなっていった戦争の犠牲者でした。テレビで伝えられる事に限界を感じた監督は、ヒバクというものが何なのか被爆と被曝の概念を考える映画「ヒバクシャー 世界の終わりに」とドキュメント映画で製作します。ヒバクシャーを製作してゆくうちに、劣化ウラン弾がどうやって作られてきたかがわかります。それは、原子力産業からでる産業物から造られているのです。私たちが原発から使った電気「核のゴミ」から造られている事がわかり、次の問題点に突き当たります。日本で稼動している原発が、その寿命を終えた後に行く処理施設、青森県にある小さな村で、その処理施設の建設をめぐる「六ヶ所村ラプソディ」を製作し、日本人が追及してきた豊かさとはなんなのかを考えてゆくうちに、製作中に今回の映画の舞台となっている山口県の祝島の人々の事を知り、「ミツバチの羽音と地球の回転」へと繋がっていったとおっしゃられていました。

「ミツバチの羽音と地球の回転」という題名がついている意味は、ミツバチという集団は自然の中で一定のサイクルで自ら営んでいる。そして私たちが、使っているtwitter用語にあるように、ブンブンとバズる(伝える)という意味をこめている。

祝島は瀬戸内海に浮かぶ、小さな島です。第一次産業で暮らしている方がほとんどで、豊な自然と澄んだ海に囲まれている。電力会社と祝島の紛争は、撮影当時27年も続いているということにも驚きました。「六ヶ所村ラプソディ」では、見つけられなかった解決への糸口を、「ミツバチの羽音と地球の回転」では、1980年国民投票を経て、当時12基あった原子炉を2010年までに全廃すると決定したスウェーデンに取材に行き、自然エネルギーへのシフトをしている現状をも取材されていらっしゃいました。スウェーデンでは、電気の販売が自由化されて、買う方が色々と選択できる。競争が生まれているので参入してくる企業の姿勢も襟をただしている。日本は先進国といわれて、豊に見えても、選択肢があまりないかぎり、狭い範囲で物事を考えるしかできない。これで本当に豊なのか?と疑問に思ってしまいました。

スウェーデンの小さな村で、自分達でエネルギーの自立を選択した村があった。当時はだれも、そんなことができるとは思っていなかったようでしたが、その村の方がおっしゃっていたインタビューの中で、印象に残った言葉は、「ここまでくるには、それは色々とあったけど、会議の時に、あの時どうだった、あの人はどうだったという事ではなく、どうやって自立して電気を生み出して、やってゆく事業のその事に責任をどうやってとるのかが決まらないかぎり、会議を終わらせなかったんだ」と言っていたことでした。

今の日本はどうだろう、責任は誰もとらない。電気を自由に販売している国があったなんて、そんな事すら知らなかった私。インフラの整備は世界一だと思うが、それにともなうものが、もっと色々と選択できた方が、人の尊厳は守られるしリスクも分散できると思った思わされたドキュメンタリーだった。


そして、次回スーパーマダムが主催される自主上映の映画はこちら「100.000年後の安全」


COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 06月号 [雑誌]
6月号のクーリエ・ジャポン 感情論から離れて考える ほんとうの「原子力」の話 P31にも掲載されていましたが。高レベル放射性廃棄物は地層処分されても十万年後までその威力は衰えない。地層処分される現場への問いかけるドキュメンタリーです。


2010年
・パリ国際環境映画祭 グランプリ
・ アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭最優秀グリーンドキュメンタリー賞受賞
・コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭 有望監督賞受賞
・ ノルディックパノラマ最優秀賞 ドキュメンタリー賞受賞

この機会に、考えてみませんか?

日時:平成23年9月11日
場所:e-とぴあ・かがわ5F BBスクエア TEL:087-822-0111
料金:前売1000円(当日1500円)高校生以下無料
主催:NPO法人日本BPW連合会香川クラブ(事務局:湯浅090-3181-4519)

上映スケジュール
①11:00~12:30
②13:00~14:30
トーク 14:40~16:00終了
③17:00~18:00

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